財務分析の勉強におすすめの本と財務分析の勉強方法|初心者向け

初心者が財務分析の勉強をする際に役立つであろう本を紹介しつつ、財務分析の勉強方法、ついでに財務分析のやり方を簡潔に解説していきます。財務分析上達のコツは、ルールをしっかり学び、あとは実践で能力を伸ばしていく。それだけ。

財務分析の勉強におすすめの本

決算書の読み方が面白いほどわかる本

財務分析には欠かせない「決算書の読み方」がわかりやすく解説されている本。サラッと読めるので、足りない知識を補うのにおすすめ。簿記を勉強するよりも素早く決算書を理解することができるかと。

証券アナリスト合格最短テキスト~財務分析

証券アナリストの資格勉強用テキストだが、専門的な財務分析のノウハウを勉強できるのでおすすめしたい。財務諸表の詳しい解説から、財務分析指標の計算方法まで、何気にわかりやすくまとめられている。ROEの計算式なども専門的なものを勉強できる。

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財務とは何か

財務の本質、書かれていることの意味、財務の活用法・分析方法など、財務の基本的なことをわかりやすく解説してくれる良書。おすすめ。ちなみに、このブログくらいの財務分析なら、上の二つだけでも十分だと思われる。

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財務分析の勉強方法|初心者向け

決算書(財務諸表)の読み方を勉強する

財務分析を行うには、財務諸表(貸借対照表や損益計算書など)の読み方がわかっていないと始まらないので、そこをだいたいマスターする(別に完璧じゃなくてもいい)。簿記を勉強すると詳細に勉強できるが、「決算書の読み方」のような本で簡易的に勉強するだけでも、財務諸表は読めるようになる。

財務分析のやり方を勉強する

財務分析指標の種類・計算方法・その意味などを勉強すれば、ある程度は企業の財務分析を行えるようになる。いきなり全部マスターする必要はないので、徐々に実践しながら身に付けていった方が覚えは早いかと思われる。

実際に財務分析をやってみる

財務分析は、実際にやってみることでかなり上達する。業種によって、勘定科目の使い方が違ったり(棚卸資産が一番厄介)、年度によって貸借対照表や損益計算書の書き方が違ったり、会計基準(日本基準・米国基準・IFRS)によって違ったりもする。初心者はそういうので躓くはず。躓いたら、その都度ググったり、参考書で確認したりすることで、どんどん応用が効くようにもなってくるだろう。

上場企業の財務諸表の探し方

TDnetなんかでも探せるが、個人的には企業サイトのIRライブラリー(IR資料室など、いろんな名前で書かれている)などから直接探す方が好き。上場企業の財務諸表は主に「決算短信」か「有価証券報告書」に記載されているが、有価証券報告書は無駄に長いので、財務諸表を見たいだけなら、決算短信で十分。

ひたすら財務分析をやりながら勉強

ひたすら財務分析していると、わからないことがどんどん出てくるし、それをクリアにすることで、どんどん知識も蓄積されていく。また、年度ごとに比較したり、同業他社と比較したりしていると、「どの企業が財務的には優秀なのか」も簡単にわかるようになってくるので、長期の株式投資をする際の銘柄選択などもスムーズにできるようになってくるかと。

財務分析のやり方と具体的方法

自分で電卓で計算して表にまとめる

勉強目的で財務分析するなら、電卓で地道に計算しよう。計算結果は、紙にまとめてもいいし、エクセルでもワードでも、スマホのメモ帳アプリにまとめてもいい。一番面倒じゃない方法を探そう。

エクセルなどの表計算ソフトを活用する

企業分析目的で財務分析を行うなら、電卓で地道に計算するよりも、エクセルなどの表計算ソフトでテンプレを作った方が圧倒的に早いし、ミスも少なくなる。ちなみに、当サイト「財務分析データベース」はこの方法で地道に更新している。特に難しいことをしているわけではなく、使っているのは足し算・引き算・掛け算・割り算・ROUND関数だけ。決算書の数字を入力すれば財務分析ができるようにテンプレを作ってある。

証券会社などの財務分析ツールを活用する

例えば、以下の二つの証券会社に口座を持っていると、優秀な財務・企業分析ツールを無料で使うことができる。
  • GMOクリック証券
  • マネックス証券
GMOクリック証券では、過去10年分程度の財務状況や指標などをグラフ等で表示してくれる「財務諸表分析ツール」に加え、理論株価を簡単に計算できる「株価分析ツール」などが用意されている。一方、マネックス証券では、かなり優秀な財務分析ツール「銘柄スカウター」があり、これもかなり便利。

プログラムを書いて決算データを読み込む

プログラミングができるなら、こういう方法もある。財務分析サイトとして有名な「バフェット・コード」では、プログラミングを使って財務分析を行っているらしい。

財務分析をする際にあると便利なツールなど

使いやすい電卓

本気でやるなら、そこそこ使いやすい大きめの電卓じゃないと、ストレスが溜まること間違いなし。

会社四季報

直近数年分の業績・簡単な指標などをパラパラめくりながら見れるので、分析したくなるような会社を探すのにはなかなか適している。

パソコンかタブレット

財務分析したデータを管理するなら、やはりパソコンかタブレットの方が便利。手書きが好きなら手書きでもいいけど。スマホが画面が小さすぎるのでイマイチ。

エクセルなどの表計算ソフト

電卓で計算している場合でも、計算間違いの確認用に使えたりする。細かい計算をたくさんするなら、やはり表計算ソフトはかなり便利。

補足|財務分析の欠点!財務だけが企業の全てではない

財務分析は、その性質上、「過去の成績」しか分析することができない。分析期間を10年、20年と長くしていくことで、その企業の本当の実力は見えやすくなるだろうが、やはり「未来」は見えないのである。未来とは不確かなもので、財務的にはかなり優秀な企業でも、一度の不祥事や環境の変化などで、一気に価値の低い企業になることもある。逆に、ゴミみたいな財務状況だった企業が、奇跡的にヒット商品・サービスを生み出し、数年後には財務状況が一気に改善されることもある。ビジネスとは、相対的なもの。未来とは、不確かなもの。財務分析をして「企業をわかったつもりになる」のだけは絶対に避けていただきたい。常に、脱力して物事を見るべきだろう。人は、過信したとき、本質を見失うものである。

※財務は参考程度に見るべきものだと思う
※個人的には「理論株価」もあまり当てにはしていない

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